信楽狸・・・忠夫先生の三弦!→沢井忠夫流
来年の4月ですが生徒の川地さんの社中演奏会があります。川地さんは私の門下の最古参の一人でもう30年以上も前から私を気に入ってくれててひたすらずっとお稽古に通って研鑽を積んでる方です。言ってみれば私のこの世界での親代わりみたいな存在の人です。もう喜寿を超えてるのにますます頭の下がる思いです。
その彼女が昨夜突然電話がかかってきて唐突に「先生、唯是先生の『信楽狸』ってあるでしょう!?大昔にやったことがあるんだけど来年の演奏会でまたやりたいんだけどお稽古の時に楽譜とテープを持って行くので聞いてみて下さい」と・・・・
この電話が私にはとても偶然とは思えないくらい嬉しいことでした。
だって沢井忠夫先生の40年ほども前の三弦の演奏を聴くことが出来たのですから・・・
信楽狸・・・?
懐かしいなぁ・・・私は実際にやったことがないのだけど実は私の大学のサークル、金沢大学琴尺八部の後輩、金田君が大学在学の時に演奏会でこの曲の『声』を担当してその素晴らしい美声が語りぐさになってたからです。確かOB会の後輩が1970年代の演奏会CDを保存用に制作してたはず・・・さっそく探してみることにしました。
あった!あった!
1975年6月1日北国講堂 第5回邦楽演奏会
あれっ? この演奏会って沢井忠夫、一恵先生が特別出演して下さったときの演奏会じゃん!!私の大学卒業が72年だからその演奏会は実際に聴いてはいないのですがこうやってCDで「信楽狸」を聴くことが出来ました。
話はちょっとずれるんですが・・・・
その演奏会に沢井先生と部員の琴で『八段の調べ』が入ってました。
忠夫先生の三弦替え手と部員の琴(きっとここには一恵先生も加わってると想像できます)の合奏です。
この三弦の演奏を聴いて確信できました!!
忠夫先生の三弦は正に九州系の影響を強く受けた『沢井忠夫流』でした。
(この貴重な演奏を聴きたい方はいつでもおっしゃって下さいね!!)
それにしてもこの三弦を受け継いだ人は沢井の直門と言われる教授、師範クラスの人には誰もいないのですかね?みんな口では忠夫先生に直々に三弦も習ったって言ってるけど正直言って沢井忠夫流の三弦を聴いたことがない!!
上達への最大の近道はまずはコピーから・・・・
教授の先生方は確かに琴は沢井流を会得したかも知れないけど三弦までは手が回らなかったと言うのが本音ではなかったのかな・・・?それか誰も沢井忠夫流の三弦をコピーしようと努力しなかったのでしょうね。だって以前の流派である程度習ってはいるし取りあえず一応は弾けるんですから・・・それに沢井では古典は二の次になってましたし・・・
私も生徒を教えてて経験があるけどコピーしようと努力せず自分の弾き方でレッスン曲を弾いてるのを見るとあれやこれやと教えるのが面倒になってしまいます。
教え上手、教わり上手って知ってますか?
「教わり上手」じゃない生徒って結局は良い生徒じゃないと言うことですよ。
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初めまして。
忠夫先生の音源を拝聴したくコメント残させていただきます。
お返事いただけたら幸いです。
投稿: 櫻 | 2023年1月12日 (木) 19時27分
櫻さんへ
コメントどうも有難うございます。
最近はほったらかしでなかなか見てなかったのでコメントに気付かず返事が遅くなりました。
ずいぶん前の事なので断捨離をしてしまったかも知れません。探してみますね!!
投稿: 八島興作 | 2023年1月20日 (金) 17時09分
ありがとうございます!
沢井で講師試験を受けるのですが
色々検索していてブログにたどり着くことができましたm(_ _)m
投稿: 櫻 | 2023年1月24日 (火) 17時51分
メールアドレスに返事を書きましたのでご覧下さい!八島
投稿: 櫻さんへ | 2023年2月 2日 (木) 08時37分