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2012年8月15日 (水)

総文祭とやま2012 ~美しき越の国~ 

縁あって高校の箏曲部の指導に関わるようになって約9年・・・当初はたかだか高校のクラブだからそんなにレベルも高くないだろうと思ってました。と言うのもTVの番組で名古屋の高校の箏曲部の紹介番組を偶然観たことがあってその時の印象がとても悪かったからでした。調弦もさることながらとても若い世代のはつらつとしたクラブ活動の姿勢も感じられずまたその時の演奏もそれはそれはお世辞にも良いとは言えなかったからでした。

それがある生徒からの直訴が顧問の先生にあって縁あって関わるようになったのです。生徒達の熱心な練習姿勢に感動した私は損得抜きで指導にのめり込むようになったのです。

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今回はたまたま実家のある富山での開催と言うことやその2年前から富山県からの要請で富山県の高校箏曲部の強化指導員として定期的に学校指導もしておりましたからその練習成果の確認の意味を込めて全行程をじっくりと鑑賞するために出かけました。

これまで全国大会出場校の付添として参加してましたから他の学校の演奏をすべて聴くことも出来なかったので残念に思ってたし一度は全曲を聴いて自分なりに審査員との評価の違いを分析したかったのです。

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今回は毎日朝9:30に会場入りして全曲をしっかりと聴いてきましたよ!!
もっとも初日の昼食後の長野県飯田高校の「幻想五景」だけは客席では聴けませんでした。会場では昼食の販売はなくまた廻りには 食べ物屋さんやコンビニも なく10分ほど歩いた新港第一インホテルのラウンジまで行って戻ったら時間ギリギリで私の前でドアが閉められてしまったのです。仕方なくロビーのモニターで聴いてました。

結果報告ですが・・・

文部科学大臣賞  三つのエスキス(清水脩作曲)  静岡県立沼津西高等学校

文化庁長官賞   花舞(牧野由多可作曲)   香川県立観音寺第一高等学校
             二重奏ソナタ(小野衛作曲)  岩手県立盛岡第二高等学校
            箏三重奏曲(長沢勝俊作曲)  和歌山県立日高高等学校

優良賞       箏のための組曲(石桁真礼生作曲) 静岡県立三島北高等学校
           風邪と光と空と(佐藤敏直作曲)  岡山県玉野光南高等学校
           ファンタジア(沢忠夫作曲)  宇都宮海星女子学院高等学校
           花舞(牧野由多可作曲)   東京都立狛江高等学校

審査員    後藤すみ子(箏曲)、眼龍義治(作曲)、片山均(尺八)、
         谷口昭弘(音楽評論)、宮田沙矢香(箏曲)

個人的には和洋九段女子の「うてや鼓」が賞を取るかなぁ・・・と思ってました。
まるでレコードでも聞いてるかのようなすばらしい歌声と統一された演奏はある意味不気味といえるほど揃ってましたよ。(好き嫌いが出るかも知れませんね・・・でも立ち上がりの出だしから凄いインパクトがありました)
今回の上位校や賞を取ってる学校のいずれにも共通してるのはまずタッチがとても良く澄んだ綺麗な音色を出してるところばかりでした。生徒達は勿論のこと良い音色がどんな物なのかをしっかりと認識してるのでしょう。

それにしても後藤先生のバイタリティ溢れる模範演奏と意欲的な講評はとても勉強になりました。先生のスピーチにもありましたがもっと古典にも意欲的取り組む学校が出来て良いなぁ・・・は感じましたがいずれの学校も古典への取り組み方や現代の古典演奏とは・・・などもっと研究する必要を感じましたね。

唯一、福井県の啓新高等学校の「五段砧」は演奏技術に関しては良く洗練されてました。問題は審査員にどうアピールするかでしょうね。残念でした!!

館内放送で何度もコンクールに付き拍手の遠慮をお願いしてるにも拘わらず拍手は最後まで止まらなかったですね・・・きっと身びいきの学校の関係者が「さくら」を動員して拍手させてるんでしょうかね。そんなに上手くもない学校なのに大きな拍手があるとしらけちゃうなぁ・・・

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それにしてもウチの学校は一体何人が聴きに行ったのかなぁ・・・一人故郷が高岡だという生徒さんとロビーで会いましたが・・・彼女一人だとすれば・・・

来年の県予選、全国大会もまた落選でしょうかね・・・・涙、涙、、、

そうならないためにもフンドシを締め直して貰いたいなぁ・・・・

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コメント

初めてコメント致します。私は和洋九段女子の箏曲部のコーチを15年間つとめてきたものです。
今回の大会の事を自身のブログの記事にあげるにあたり、どなたかのブログでも大会のことを取り上げていらっしゃらないかな、、と検索していてここへたどり着き、我が校の評価を見つけてまた号泣してしまいました。
和洋九段はもうずっと長い事、古曲だけに取り組んできました。楓の花・嵯峨の秋・ほととぎすの曲・夏の曲・・東京都では上位2位が全国行きの切符を手にするのですが、この曲で切符を手にし、全国大会に出場するものの入賞は一度もなく、今回は初めて宮城曲に挑戦し、かなり気合いもいれて取り組んだつもりですが残念な結果でした。
今、もう古曲・宮城曲には限界があるのかな・・と色々な葛藤が渦巻いています。
古曲の事に触れられた過去の記事も興味深く拝見しました。
東京都の地区予選にも理不尽な事は多々あり、何度悔し涙を呑んだことか。。。

今後の為にも、今回の我が校の演奏に関しまして率直な意見・感想をお聞かせいただきたくてコメントしました。
辛口で結構です。メールでも構いませんので どうかお聞かせ下さいませ。

あんずさま

私の正に独断と偏見に満ちた「ひとりごと」のつぶやきにコメントしてくださりありがとうございます。今回の全国大会への切符と演奏成果はあんずさまのしっかりした信念の指導の賜物だと思いますよ。後日に届く審査結果と講評が楽しみですね。近い将来必ず入賞できる実力校だと私は感じました。私こそ「うてうや鼓」の演奏を聴いてとても良い勉強になりました。
細かいことは、また改めて直接メールさせていただきます。

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