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2013年6月 8日 (土)

女流作曲家 中島はるさんがお亡くなりになって・・・

我々邦楽の者にとってはなじみの薄い作曲家です。300曲近い作品のほとんどが歌曲、合唱曲ですから接する機会がないのも当たり前なんですが私の場合は少々縁があってもう20年以上も前の話ですが・・・・
名古屋に女声合唱団コール・AI(指揮 井戸清輔)という素晴らしい合唱団があるのですがしちらからの依頼で柴田南雄作曲「 箏と女声合唱のための さくら」の筝を担当させていただいたのがそもそもの始まりなんです。井戸先生はとても感性豊かな先生で和楽器とのコラボを企画されて合唱団の伴奏に和楽器が入ってる楽曲をしばしば選んで下さる方なのです。
そんな折、2004年10月31日、愛知県芸術劇場コンサートホールでの15周年記念の第8回演奏会で中島はる作曲の「女声合唱組曲・萬葉・防人の歌 手放れ惜しみ」の筝担当の白羽の矢が私に当たったのです。尺八は加藤条山さん、8月の横須賀での「全日本おかあさんコーラス大会」全国大会では最高賞のひまわり賞までも受賞できたのですからおのずと好きになるのも当たり前かも知れませんね。

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しかもこの曲、初演が2001年に私の出身地である富山(富山市芸術文化ホール)でされたのも不思議な縁です。10月のコンサート終了後の打ち上げパーティーではじめて中島先生のお姿を直に拝見したのですが物静かなスレンダーな初老のご婦人という感じでした。

その時から何かと中島先生の作品に出合うことが多く「じゃがたら文」「白い曼珠沙華」を経て今回は6/30の八十島由美子さんのリサイタルで「愛に生き恋が華やぎ」に取り組んでます。
洋楽系の作曲家の和楽器への取り込みは以前から多くありましたが和楽器本来が持つ微妙な色合いや旋律を有効に引き出してくれてる曲が少ないように思ってました。その点中島さんのは私の感性にもマッチしててとても好きな曲が多いように思ってます。
「じゃがたら文」や今回の「愛に生き恋が華やぎ」はとても気に入ってます。

昨年の12月から八十島さんと練習を重ねてた折、先生が癌でその様態もあまり芳しくなくホスピスで余生を送っておられることを知り案じておりましたが、先日ある方のブログで中島先生が2月7日にお亡くなりになってことを知りました。

八十島先生から先生の遺作である「火の毬」という作品集をちょうどその頃頂戴したのを思い出し改めて作品を勉強しようと思ってます。先生の曲が沢山の方々に親しみ深く愛されるように願って6/30は頑張って演奏しようと思います。              
                                                  合掌

         是非皆さん聴きに来て下さいね!!

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中島はるの作品を評価して下さって嬉しく思います。この度、中島はるのホームページが完成しました。 
http://nakajimaharu.com 
よろしくお願いします。

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